日常的な風景、生活の内実
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•台湾歴史博物館 提供 •台湾歴史博物館 提供

1895 年、日本人が台湾にやって来たことで、50 年間にも及ぶ植民地支配が始まると同時に、真新しい社会風潮と文化的な雰囲気がもたらされた。政治的転換や思想・意識の啓蒙だけでなく、現代的な都市化や曜日制の導入、交通機関の進歩をとおして、台湾社会に巨大な影響が与えられ、衣食住の習慣は変わり、近代的な時間という概念が確立されたのだった。生活パターンの変化だけでなく、建築様式や娯楽、大衆文化なども新たにされた。当時の知識層の若者の日記や新聞、広告などの新興メディアなどをとおして庶民の世相を浮かび上がらせることができる。これらを新たに振り返ってみると、いくら時代が変わっても、「ローカル化」された日本文化の痕跡は私達の周囲に散らばっており、台湾と日本の触れ合いの物語を静かに語っていることがわかる。