東瀛(日本)の民俗文化と自然風景を踏査する
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•陳柏淳 提供 •陳柏淳 提供

台湾人にとって日本統治期は「制度化の旅」の始まりであり、日本旅行ブームによって「日本の土地」を旅行することは特殊な異文化体験となった。旅行システムの新興及び旅行の普及によって旅は「一個人の冒険」だけでなく、レジャーの一つとなった。

お花見、紅葉狩り、雪見などを目的にして、戦後の台湾人は日本を旅行するようになった。それは1979年に台湾で海外旅行の規制が緩和されたことに遡ることができる。交通の便利さもあって、近年、日本を訪れた台湾人は年に百万人以上にのぼる。地縁の条件以外にも、台湾が日本に「親しみ」を持っている心理が働いているのであろう。

旅行では、単に食べたり飲んだりすること以外に、じっくりと旅の真骨頂を味わうこともできる。これからは「東瀛(日本)を踏査する」というテーマで、作家の筆によって書かれた日本を紹介し、旅人の心や文学の観察眼がどのように東洋の風情を描き出したかを見てみよう。